緊張型頭痛とは
後頭部から首すじにかけて、重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような圧迫感が生じるのが特徴で、鈍い痛みは、数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもあるようです。
動いて痛みがひどくなることはありませんが、肩や首の強いこり、めまい、ふらつき、全身のだるさなどを伴うこともあります。
頭痛の中で最も多いもので、ストレスの影響が大きく、パソコンを長時間使用する人や、運転手さんにもよくみられます。
緊張型頭痛の特徴
- 後頭部を中心に両側が痛む
- 重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような痛み
- 首や肩のこりをともなうことが多い
- 吐き気やおう吐はない
- 動いても痛みは悪化しない
緊張型頭痛が起こるしくみ
緊張型頭痛は、頭や首、肩の筋肉の緊張から起こることが多いと考えられており、長時間の同じ体勢や無理な姿勢により、首や頭の筋肉に負担がかかり、首や頭の筋肉の緊張が高まると、筋肉内の血流が悪くなり、筋肉の中に乳酸やピルビン酸などの老廃物がたまり、それが周囲の神経を刺激し、締めつけられるような痛みを起こすのです。
また、精神的ストレスは、筋肉の緊張がなくても頭痛を引き起こすことがあります。
神経の緊張が毎日のように続くと、筋肉の緊張のコントロールや痛みを和らげる脳内システムの異常によって、筋肉が緊張していなくても頭痛が起こるようになってしまうのです。
緊張型頭痛の予防
緊張型頭痛を予防するためには、心身のストレスを上手に解消することが大切です。
仕事や勉強で長時間、机の前に座りっぱなしのことが多い人は、こまめに休憩をとって気分転換をはかり、ときどき背すじを伸ばすなどして、筋肉をほぐすように努めましょう。
また高すぎる枕、柔らかい枕は首の負担になり、知らず知らずのうちに筋肉を緊張させることになるので、高すぎず、柔らかすぎない自分に合った枕を選ぶことで予防ができます。
緊張型頭痛の対処法
マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくしましょう。
頭痛が始まったら、心身にストレスを加えていることを中止し、例えばその場所から離れるなどして、早めに気分転換をしましょう。
<肩や首の血行アップのストレッチ>
両肩をギュッと上げてストンと落とす。 力を入れすぎず、自然な状態で10~20回程度おこないます。 |
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首を左右に倒す、まず左手を頭にのせて、右肩の力を抜いて左側へゆっくりと首を倒します。 反対側も同様に。左右とも5~10回程度ずつ行います。 |
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イスに浅く腰をかけ、脚を前に伸ばして前屈をします。 両肩の力を抜いてリラックスしながら、首を前にゆっくりと倒しを5~10回程度行います。 |
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