ズキンズキンと痛み頭の片側に起こります。
頭の片側のこめかみから目にかけて、ときには両側や後頭部までも脈打つように痛みます。
片頭痛が起こるきっかけは、ストレス、ストレスからの解放、女性ホルモンの変化、寝過ぎ・寝不足、肩こり、運動、天候の変化、アルコールなど様々です。
また、片頭痛を持つ人のなかには、頭痛が起こる前に目の前にギザギザした光(閃輝暗点:せんきあんてん)が見える、などの前兆を伴う人が10-20%ほどいます。
片頭痛のメカニズムは、まだ完全には解明されていません。
以前は血管が拡張して頭痛が起こると考えられていましたが、最近では脳そのものに何らかの原因がある、という説(中枢起源説)と、脳血管や三叉神経終末を起源とする説(三叉神経血管説)があります。
片頭痛の特徴
- 肉親に同じような頭痛を持つ人がいることが多い
- 多くは10-20歳代で発症する
- 月に平均2〜6回頭痛発作が起こるが、発作が過ぎれば何ともない
- 60%の人は片側の痛み。
- 脈打つような痛みのことが多い
- 動くと痛みが増すため、じっとしているほうが楽である
- 痛みがひどくなると吐き気がしたり、吐くことがある
- 頭痛の最中は光と音がわずらわしく感じることが多い
- 仕事や家事に支障をきたすほど強い痛みのことがある
- 生あくび、首すじの張りなどが先行することが多い
片頭痛が起きたときの対処
片頭痛が起きたときは、光や音などの刺激を避けて、暗い静かな場所でなるべく横になって休むのが良いです、また少しでも眠ると楽になります。
痛む部分に冷却シートや冷たいタオルなどを当てて冷やすと、血管が収縮されて、いくぶん痛みが和らぎます。
コーヒーや緑茶などのカフェインにも血管収縮効果があり、飲むと頭痛が楽になることがありますが、飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるので、適量にしましょう。
日常生活のセルフケア
日常生活においては、頭痛の誘因を避けることが大切です。
片頭痛は、過労やストレスによって起こりやすくなり、特に責任の重い仕事をこなした後や大きな悩みから解放された後など、それまで過度の緊張で収縮していた血管が拡張し、頭痛発作が起こるケースが多いようですので、できれば日頃からストレスをため込まないようにすることが大切です。
また、空腹や寝不足、寝過ぎも、片頭痛が起こりやすいため、休日も朝寝坊せず、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
まぶしい場所や騒音でも、片頭痛が誘発されることがあり、日ざしの強いところではサングラスをかけ、混雑時を避けて外出するといったように、光や音、においなどの刺激をできるだけ回避することがよさそうですね。