【彼女の不安でいっぱいな想いを受け止める】
始めて彼女と会った時の彼女は
とても思いつめた表情をしていた
その切羽詰まった緊張が今にも限界点を超えそうな感情が
施術所いっぱいに広がっているのを私は感じて
思わずギュッと抱きしめて安心させてあげたいと思ってしまったんです。
いったい彼女にために、私は何が出来るのだろう?
気功には免疫力を上げて人に本来備わっている治る力、自然治癒力をパワーアップできるという特徴があります。
でも今の彼女に必要なことって、乳がんの手術が成功した後から始まった癌治療でこの先の自分がどうなってしまうのだろうという不安感だと直感したのです。
【子供たちのために今は死ねないという想い】
このセリフに私は弱いのかもしれないんです。
それは私はの離婚のために子供たちに悲しい思いをさせたという自責の念があるからかもしれません
だから彼女の自分命より子供たちの今のために、頑張ろうとする気持ちに私は何かサポートできる手段はないだろうかと考えを巡らせていたのです。
抗がん剤の副作用は辛くて気力も体力も消耗してしまうでしょう、でもそれを乗り越えられるような元気力を付けるカギは子供たちへの愛だと私は想像しています。
【乳がんから8年という女性の子育て経験と癌体験談が彼女の不安を救う・・・】
彼女にどうしても合わせてあげたい人を思いついてしまった。
私に出来ることは気功施術で免疫力を上げること、治る力が付くことは大事なんですけれど、それだけでは解決できないことがあることを感じた私は、乳がんや闘病中の子育てについて経験談がきけたら、どんなに気持ちが楽になるかと考えたのです。
そしてある女性とのご縁の場所として気功院を提供したんです。
いろんな意味で彼女の強力なサポーターになった事は間違いなかったと思います。
【愛する人を失った自分が出来る恩返し】
愛するものを2度なくした経験は、人生を大きく変えています。
子供と別れた時は、自分の為に辛い思いをするであろう、子供たちの為の癒しの場所になることが、当時の私にできる最大の愛のカタチだったと思う。
そして気功師へと導いてくれた夫を亡くした時には、彼が生きていたという証を残してあげたいという思いと、愛するものを失う辛さをしった者にしかできない心のケアをするのが彼への恩返しになると思ったのです。
こうした、失う辛さを知っているからこそ、失う不安に敏感なのかもしれないですよね。
【愛のエネルギーが一番強い】
女は弱し、されど母は強し!
『レ・ミゼラブル』で知られる文豪ユーゴーの言葉にもある、どんなにか弱い女性も、子供を守るためならば母親はどのようにも強くなれるとい言葉があるように、けして、子供を出産して恥じらいが無くなるという意味ではなくて、愛する子供を守りたいという愛のエネルギーが発動するからなんです。
幼い子供を残して今はまだ死ねない。
この思いが、彼女の病気を治す最大の力になると私はすぐに感じたんだと思います。
とはいえ不安が無くなる訳ではないので、同じ経験をしている先輩に出会えたらどんなに心強いかと思ったのです。